昨年末、デンマークのコペンハーゲンで行われたCOP15(第15回気候変動枠組条約締約国会議)は、地球温暖化防止に向け京都議定書にかわる新たな枠組み作りの合意について世界中からの期待を集めていましたが、先進国と途上国の南北対立の中、法的拘束力を持つ新たな議定書どころか法的拘束力のないコペンハーゲン合意すら決定できないという「完全な失敗」(NGO関係者)に終わったと評されています。この事態をどう見るべきなのか、南側諸国と社会運動の視点から見たCOP15についての報告会を行います。
会議そのものは「失敗」に終わったとはいえ、「気候正義を今!」「気候を変えないために、システムを変革しよう!」「北は南に『気候債務』を返済せよ!」というプラカードを掲げて会場を取り巻いた10万人の歴史的な民衆のデモ行進など、1999年のWTO反対のシアトルの闘い以来のグローバル・ジャスティスを求める民衆運動の空前の盛り上がりは、世界の社会運動にとって新しい地平を切り開いたのではないでしょうか?そうした意味で、会場内外で闘われた社会運動の視点から見たCOP15の成果を確認することは極めて重要であると思われます。
今回のCOP15報告会では、まず、ATTACより南側と社会運動の視点から見たCOP15の真の対決点とは何だったのかについて問題提起を行い、さらに、実際に現地でのプロテスト行動(4000人以上の逮捕者を出すという史上空前の大弾圧が行われた)に参加されてきた京都大学院生の濱西栄司さんから、なまなましい現地映像を交えての社会運動の視点から見たCOP15の成果と課題についての報告をしていただきます。多くの皆さんの参加を呼びかけます。
ATTAC京都 1月例会(COP15報告会)
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コペンハーゲンCOP15で何が起こったのか?
「社会運動側からみたもうひとつのCOP15−現地プロテスト行動の記録」
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■日時:2010年1月29日(金)午後6時30分〜9時30分
■場所:ひと・まち交流館京都2階 第1会議室
http://www.hitomachi-kyoto.jp/access.html
市バス4,17,205号系統「河原町正面」下車
電車 京阪電車「清水五条」下車 徒歩8分
地下鉄烏丸線「五条」下車 徒歩10分
■内容:
●ATTACからの問題提起:
「COP15:真の対決点は何だったのか?−南北問題と気候正義・気候債務・体制変革
−グローバル・クライメート・ジャスティス運動の視点から−」
報告者:喜多幡佳秀さん(ATTAC関西グループ)
●コペンハーゲンCOP15参加者からの現地報告
「社会運動側からみたもうひとつのCOP15−現地プロテスト行動の記録」
報告者:濱西栄司さん(京都大学院生)
(報告内容の概要)
1.背景:デンマークの社民主義と運動:レジスタンス、中道右派政権と予防拘禁法の経緯など
2.COP15めぐる運動ネットワークとインフラ:CAN、CJN、CJA、企業利益団体ネットワーク、途上国政府アクター、社会センター、人民の家、スクウォットハウス、オルタサミット会場[映像]
・12月11日〜17日の運動、アクション(直接行動、合同デモ、オルタサミット)[映像]
・12日の10万人デモで何があったのか[映像]
・16日のデモと内外合流の試みで何があったのか[映像]
3.どういう成果があったのか?:政治的影響と参加者の経験など
■資料代:300円
*誰でも自由に参加できます
■主催・連絡先: ATTAC京都
ATTAC京都HP
http://kattac.talktank.net/
ATTAC京都ブログ
http://kattac.talktank.net/blog/
E-mailアドレス
kyoto@attac.jp
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