G8洞爺湖サミットを前にして
マスコミが伝えない「世界食糧危機」の本質とその解決の方途を考える
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ここ数年、穀物を中心に食糧価格が世界的に高騰し、私たちの生活にも大きな影響が出ています。発展途上国においては、数十億の人びとが生活と生命そのものを脅かされ、すでに30カ国以上で暴動や政変が発生する事態となっています。地球温暖化の進行やアグロ燃料の生産拡大に伴って、この未曾有の危機はますます深刻化しようとしています。
今月初めには、ローマの国連食糧農業機関(FAO)本部で世界183カ国が参加して「食糧サミット」が開かれました。しかし、その最終宣言は、アルゼンチン、キューバ、ベネズエラなどからの厳しい批判にもかかわらず、第三世界の食糧生産システムの崩壊をもたらした構造的な問題には一切触れず、緊急に必要とされるアグロ燃料生産の抑制や投機資本に対する規制についても何ら対策を示しませんでした。それどころか、貿易自由化と輸出指向型農業の促進という、解決とは正反対の方向性が打ち出されています。
この問題は、来月北海道・洞爺湖で開かれるG8サミットでも、地球温暖化対策などと並んで大きな焦点になります。
そこで今回の例会では、サミットを前にして、現在の世界的な「食糧危機」の実情を検討し、危機への有効な対処には何が必要かを考えたいと思います。またあわせて、最近日本語訳が出版されたATTACフランス編集の『徹底批判G8サミット』(作品社、コリン・コバヤシ/杉村昌昭 訳)についても検討します。
ふるってご参加ください。
★ 日時: 6/14(土)18:00開場 18:30開始 (20:50終了予定)
場所:ひと・まち交流館・京都(河原町五条下る東側) 第3会議室
http://www.hitomachi-kyoto.jp/access.html
資料代: 200円
◎ 申し込み不要。どなたでもご参加いただけます。
★ 報告: ATTAC京都事務局